歴史のひとつ scene of history 2003 9 28

 日本では、昔、1877年に西南戦争という戦いがありました。
これは、内戦の一種かもしれません。
明治政府に不満を持つ士族が起した反乱です。
この戦いで、明治維新の英雄である西郷隆盛は戦死しました。
もちろん、歴戦の勇士である西郷隆盛には、
この戦争が敗戦に終わることは、わかっていました。
しかし、西郷隆盛は、この戦争に、死地を求めました。
 西郷隆盛は、情に厚く、
明治維新により、新生日本は建国できたが、
多くの犠牲者がでたことに対し、
大きな悲しみを持っていました。
大きな責任を感じ、死に場所を探していました。
西南戦争は、死地を求めての戦いだったのです。
何も言わず、黙々と全力で戦いました。
 西郷隆盛は、情に厚く、こんな逸話があったことを人から聞きました。
女中が作った、みそ汁に、みそが入っていなかったが、
それでも黙って、残さず、飲んだそうです。
 これをどう考えるか、意見が分かれるところでしょう。
みそ汁に、みそが入っていなかったことを指摘し、
人間は慣れるとミスを犯しやすいと言うべきか、
黙って、みそ汁を飲むか。
 明治維新の英雄は多いですが、中心となった人がいます。
西郷隆盛と大久保利通。
この二人がいなかったら、明治維新は完成しなかったでしょう。

勇者は語らず、黙して戦うのみ。